掘り出し物

今日はオークションの取引きをささっと済ませ、会社のゴミ置き場から拝借してきた週刊誌を読んでいた。週刊誌と言ってもビジネス系の専門誌で、2週くらい前の読み古されたものだ。芸能系の週刊誌は2週前となれば相当古い情報で持ち帰ってまで読む価値は無いが、ビジネス系となれば話は別。けっこう掘り出し物的な話や特集など特に時期にこだわらない情報がある。
その中から見つけた言葉を自分に印象付けさせるためにも書いてみようと思う。それは、ある大手自動車会社役員の仕事に対する自分のあり方についての言葉だった。

与えられた以上の仕事をやった時、自分が伸びるチャンスが生まれる。

転機やチャンスが訪れた時、それを物にできるかどうかは日々の積み重ねにかかっている。

早速だが、これが印象に残った2つの言葉である。
この言葉は、正直なところ今までの私には全く存在しなかった考え方だった。与えられた仕事はやるが、それに精一杯で上をめざそうとしない。転機やチャンスが訪れても、日々の積み重ね云々よりそのチャンスを踏み台と考えれなくて楽な現状維持で満足してしまう。こんな自分が過去にいた。上をめざそうとする気はあるにはあったのだが、仕事以外に熱心な事があったので仕事に自分の時間を割かなかったという表現が一番的確か。
今考えると、【自分は趣味(ギャンブル)で儲けながらも仕事もある程度こなせる万能な人間なのだ】と、よくある典型的なダメ人間が考えそうな事を本気で考えていた。もうこれは一種のナルシスト。借金苦という現実によって目を覚ます事ができた今だからこそ言えるのだが、その頃の私は正気ではなかった。病気だったのだ。・・・恐ろしい
上の2つの言葉の話に戻すが、この2つは考えれば当たり前のようでいて、実際に行動に移すのは難しい事だと思う。多くの楽しい事、楽な道が魔の手を伸ばしている今の世の中に、仕事を趣味として自分の時間を削ってまで与えられた以上の仕事をする人は果たして社会人の何割を占めるのだろう。仕事に関して何事にも全力で向かい、日々精進を心がけている人は何人いるのだろう。ドラマや漫画でこそそのような人は多く見かけるが、実世界では決して多くは無いはずだ。その少ない人達が勝ち組として成功を収めているのだと思う。

2つの格言から、これからの私の仕事に対する自分のあり方を勉強させてもらった。
たかがそこらへんに投げ出されていたぼろぼろの週刊誌だったが、私にとっては、また一歩前進する事ができたありがたい本となった。

只今の借金5941000円 総返済額59000円