軍旗と決断

今日、前から言っていた新天地を求める為の転職へ向けて動いた。今日まで何かと理由をつけてはなかなか言い出せなかった言葉を再度具体的な内容で上司に伝えてきた。自分を追い詰める事はプラスになるとは分かっているが、いざ行動に移すとなるとまだまだ甘さが見える私。そんな甘さを捨て去る為に決断を下したのだった。


さて、今日は私の好きな歴史の話を。
風林火山】、戦国の名将である武田信玄の軍旗に書かれた有名な言葉だ。
「疾(はや)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如く、侵(おか)し掠(かす)めること火の如く、動かざること山の如し」
これは武田信玄が大勢の部下に対して、自分の考えを浸透させる為に掲げたもの。教養の無い、信玄に会った事も無い、そのような者が大勢いる集団のリーダーとして、『戦いにあっては相手の裏をかき、常に自分が有利になるように臨機応変に行動すべし』という教えをわかりやすくした、信玄から統率する部下へのメッセージだった。
今の時代で考えれば、これは企業の経営理念やブランドメッセージと考えられる。例えば日立のブランドメッセージでは『世界が変わる、日立が変える』であり、商売人として大きく見れば『全てはお客様の為に』という言葉も現代版【風林火山】の軍旗だと言える。企業や、その企業で働く個人は、このような軍旗を掲げながら今の世の中を戦っているのだ。そして統率する全ての部下や自分自身の考え方の団結と固定を、また、外部から関わる人へ理解してもらう手段としても有効なものだと言える。
武田信玄は【風林火山】の真意に"臨機応変"を据えていた。形式どおりにしか動けないようでは進歩も発展も望めないという考えだ。「渋柿を捨て甘柿をとるのは小心者のする事、渋柿の良さを生かす考えをしろ」、このような言葉を残している。常識にとらわれて頭を固くしていると、画一的な考えになってしまい決断を誤ってしまうという事だ。自ら掲げる軍旗にあるルール、それは縛り付けるものではなく運用・活用してこそ活きるということだろう。
そして、戦国の世に名前を残す武将というのはまず大義を重んじる傾向が強い。家臣や領民の幸福が自らの力になる事を知っていたのだ。信玄の行動で一際目を引く決断は父親の追放なのだが、当時に父親に刃向かう事は社会的によろしくない事だった。一国の主として家臣や領民の反抗を招いておかしくないものだったのだが、私心の無い事と家臣や領民の幸福の為にという大義を前提にした行動であった為に問題は生じなかったのだ。
"決断"とは何事においても難しい選択を迫られるものであり、その下し方によって人生は大きく変わる事だってある。その時の為にしっかりとした自分の軍旗が必要とされ、また、大義を重んじた意味のある臨機応変の考え方が必要とされるのだと思う。



私の【風林火山】はこのブログの題名となっている【自分制御】だ。「自分を制御する」…風林火山のように深い意味など無い簡単なものだが、自分自身との戦いにおいてはこの上ない明確な言葉だと思っている。「自分自身に勝てない者が他に勝てるわけも無く、自分自身を制御するつらさがわからない者が他を制御できるわけがない」・・・お金に関して適切な考え方ができなかった事で自分に掲げた言葉であるが、今は自分制御という言葉にここまでの意味合いを含めて軍旗としている。
【自分制御】と書かれた軍旗、これが私の土台となった今、これから私のやるべき事は自他ともに住みやすい立派な城を築くいていく事である。その城を築く過程に何度も訪れるであろう"決断の時"、そんな時は己の土台の強固さに自信を持ち、止まらずに前進する事を心掛けたい。

本日の返済額5000円(貸主様) 只今の借金5887000円 総返済額113000円 
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