根っこ

今日も元気に自転車通勤。冷たい空気に負けじと一生懸命ペダルを踏み込み、ゼーゼー言いながら暑いのか寒いのかわからない状態で通勤する毎日だ。仕事終わりに帰宅する時ももちろん自転車で帰るのだが、今日は何故かパトカーに声をかけられ質問攻めにあうという相変わらずの運の悪さを発揮したのだった。確かに夜遅く自転車で走っている坊主頭なんて珍しいかもしれないが、年齢・住所・身分証明書の提示を求められ、走るのを止めると消えるライトを懐中電灯で照らされながら「ライトはつけなきゃダメだよ」と注意までされた事には少々苛立ちを感じてしまった。まぁ物騒な世の中だという事を考えるとしょうがないと思い、「ご苦労様です」と声を掛けて再び帰路についたのだが、なぜ私の事を見た瞬間に怪しいと思ったのかが是非知りたいものだ。ちなみに、社会人になってから職務質問的な事をされたのは過去3回もある。私はそんなに怪しく見えるのだろうか…。

「人を見た目で判断してはいけない」という格言があるが、これは「人は見た目や上辺だけで判断できない」という昔からの人間の経験からできた格言だ。似たようなもので【疾風勁草】(しっぷうけいそう)という言葉がある。これは後漢(今の中国)の光武帝が始めて挙兵した時に、形勢不利と見た兵士達が次々と逃げ出した中で一人残った武将"王覇"に送られた言葉。勁草とは強い草を示し、激しい風の吹く中でこそ初めて強い草がわかるという意味がある。逆境に立たされてこそ人の真価が問われるという言葉だ。
"逆境"とは苦労の多い不運な境遇の事をいうが、私は現在その状況にある。自分で風を起こし、その風が自分を吹きさらし苦しんでいるという間抜けな状態ではあるが、今、まさに私の真価が問われている最中なのかもしれない。もしも私が草であるならば、それは今まで怠慢していたせいで地中浅く弱弱しくしか根を張れていない雑草なのかもしれないが、何とか喰らいついて耐えている状態だ。気を抜けば吹き飛ばされ、成長する事をやめても力尽きてしまうという一瞬たりとも気を抜いてはいけない草だ。
"真価"とはその物の本当の値打ち、価値や能力を表す言葉。逆境とは一歩間違えば"挫折"に繋がってしまうものではあるが、それによって真価を問われるというならば、考え方によっては逆にチャンスだとも言える。普段の何気ない生活では真価を問われる事などまず無いと思うし、見た目や上辺だけで判断されがちな日常の中、稀にしか出くわす事の無い逆境を乗り越えるという事は、自分を今まで以上に強く大きく見せるきっかけとなるのではないかと考える。
強く・大きく見せるだけなら葉を大きくし、茎を伸ばしていけばいいわけだが、それでは風の影響をもろに受けてしまう。やはり大事なのは根っこの強さ・大きさだと思う。周りから普段見えない部分の強さに真価を求められるのは草も人間も同じなのだ。根が優しい・根気・根をつめる・・・など、人の精神的部分に根が例えられる言葉も多い。
見えない部分だけに明るみに出る事も少ない"真価"ではあるが、その根本的なものが無ければちょっとした風にも飛ばされてしまう危険性があることを考えると、『逆境に立たされてこそ真価が問われる』という言葉の意味を重く受け止めざるを得なく、それが己の真価を高めるチャンスである事もわかる。

見た目が怪しいと思われる私ではあるが、逆境というチャンスを得ている時にそんな上辺の事を気にしている暇なんてない。これからも見えない部分である根っこの強化に精進し、見た目や上辺ではなく問われている自分の真価というものに敏感になって頑張りたいと思う。
そして風が止んだ頃には、いろんな意味で一回り大きく映る自分であってほしいものだ。

本日の返済額5000円(小口消費者金融) 只今の借金5882000円 総返済額118000円 
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