情報＋α＝自分の物

今日のニュースに日本人の睡眠時間の減少に関する記事があった。「懸命に働く日本人の浮き彫り」とまとめられたその記事は、5年ごとに調査される社会生活基本調査というものから日本人の睡眠時間、自由時間の減少傾向があることと、食事時間だけは微かに増えているという事実が書かれていた。私の場合、十分な睡眠をとらなければダメだと思っている割には夜遅くまで起きている事が多い。借金返済という理由ではあるが、私も「懸命に働く日本人」の一角を担っているのかなと思った。

世の中はテレビ・ラジオ・本・PC･･･至る所に情報が溢れている。このような溢れている情報を空気のように吸ってそのまま出すのか、それとも料理のように味わって食べ栄養を取り込んでから出すのか、この違いによって人の成長度合いは違ってくるものだ。情報から何かしら自分の考えを持つ事は大切だと思う。自分だけが知っている極秘情報や、質の高い有益な情報だけに価値があるのではなく、どんなに一般的で質の低い情報でもあっても、そこから自分なりに加工する事で初めて情報の価値というものが生まれてくるのだ。
情報は料理と同じであり、手間をかけた分だけそのものの価値を高める事ができるはず。そして、材料が多いほど発想の幅は広がってくるといえる。情報の氾濫する今、興味を持った効率的な材料集めとオリジナリティーの追求こそが、他人より世の中を上手く渡る秘訣と言えるのではないだろうか。

冒頭のニュースによる私の感想は内容に対してただ私の状況と照らし合わせただけのものだ。これをもう少し深く考えてみると、『働きすぎる忙しい日本人にとって、家族や親しい人との食事くらいはゆっくりとりたいという考えの表れなのかなぁ』となる。このように一つの情報から何通りかの自分の考えを創り出す事はとても大切な事だ。このような経験を積むことにより、次に似たような情報を目にした時には興味を持てるし、また一段階上の発想ができるかもしれない。そして、以前の考えが正解だったか間違いだったかの判断もできる。

日頃溢れている様々な情報だが、それに価値を付けていくのは自分であり、それによって初めて自分の物となるのだと思う。

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