ベテラン新入社員

私が仕事を退職することが決まって最近新しい人が職場に入った。
50歳の大ベテランで今までの経歴も聞いてみたらかなりすごい。かと言っておごっている態度は無く逆に必要以上に低姿勢で接してくる。
上司からは私の代わりとして入社したと聞いたが、この人が私の代わりならちょっと嬉しい。仕事の引継ぎをする期間は1ヶ月も無いが、会社で上手くやっていく方法も含めていろいろと伝えていきたいと思う。
最近は仕事も暇な時間が多く、50歳の新入社員と世間話をしていることが多い。よくしゃべる人はあまり得意としない私だが、仕事の面で尊敬するに当たる人なのでいろいろな武勇伝は聞いていて苦にならない。というかとても参考になる。


私が退職・転職・上京を決意したのには借金の部分が多いが、仕事内容の不満も大きかった。
頼りにしていた上司がやめ、知識や技術において勉強できる環境がしばらくなかった。そして、勉強に関して先にも希望が持てなくなった。部署に補充された上司は年功序列で配属された専門外ともいえる人で習うことはほとんど無く、逆に教える側になるほど。部下も指導しなければいけない。私が自他共に納得するくらいの一人前ならばいいかもしれないが、自分で不安を感じる・教えていて自信が無いのならば苦しいだけだ。

自分で言うのもなんだが、絶対的な上司がやめて次にそのポストへ就くのは誰か?となったときには私も候補にあがり、ある程度の覚悟も決めていた。幹部からは「やってくれないか?」との声もあり、期待半分不安半分だったが「ぜひやらせてください」との返事をした。が、結局は年功序列を重視した会社の判断という事で無しとなったのだった。専門外から抜擢となった今の上司は人間的に信用できる人だが、仕事面では下に見ることしかできない。傲慢だと思われてしまうだろうが、職人としては経験も実績も私の方が誰が見ても上だ。実際、多くの人から励ましや慰めの言葉をもらった。
10年先を見た場合、肝心な部分を任されながら平社員として・自分の成長を犠牲にして仕事を続けるよりも、同じくらいの収入なら下でこき使われながらいろいろな知識や技術を習得・経験できたほうがいい。これが長い目で見る利というものだと考え、今に至った。私が退職の意を明らかにすると会社は新しいポストを用意するからと言って交渉してきたが、"やめる"という意思を武器にしたみたいな印象を持たれるのは絶対に嫌だし、スキルアップを考えると状況は何も変わらないということで即断ったのだった。


もし、50歳の大ベテランと早く一緒に働いていれば、もしかすれば転職には至らなかったかもしれない。何かを極める為には先生となる人は重要だと思う。押し付けられる尊さではなく、自発的な尊敬の念を持てるかどうかでモチベーションは維持されるはずだ。今回の転職先の選定もこのような部分を大切に考えた上でのものとなった。

やめてしまう会社だが、大ベテランに学ぶ今は働いていて楽しく感じる。転職先では一から積み重ねることになると思うが、将来には仕事面で若手に尊敬されるような職人になりたい。

只今の借金5660000円 総返済額205000円 
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