スロー通勤

今日も元気に自転車通勤から一日をスタートした。出勤時間が正午過ぎというシフトの為、日差しが照りつける中を自転車で走ったのだが、意外と風は涼しく、むせかえるようなじっとりした今年の猛暑は完全に終わりを迎えたようだ。こんな季節の移り変わりを肌で感じられるのは自転車だから。
今日は今までの自転車通勤の事を書いてみることに。
まずはパチンコ店の話。私の家から会社までは約10分程度なのだが、その短い間に実に4店舗もパチンコ店を通り過ぎる。平日、土日、祝日を問わず広い駐車場は満車状態だ。意気揚々と車から降りて店へ向かう人、暗い顔で店からトボトボ出てくる人、走って店から出てきて電話する人、札束を数えながら得意気に帰路に着く人などいろいろな顔を目にする。今でこそギャンブルは一切やめて他人事として人間観察しているが、昔は私もそっち側だった。鏡で見たこと無いのでどんな顔をしていたのかは知らないが、借金しながら必死で通っていた頃の顔はひどいものだったのではないかと想像できる。今の私は、大勢のパチンコファンの方には悪いが『みんな暇だよなー』としか思わず涼しい顔で通り過ぎている。
次は消費者金融の話。これもまた家から会社までの間に7社10店舗を通り過ぎていく。みなさんも注意して町を見るとわかると思うが、面白い事に消費者金融はパチンコ店を取り囲むように存在している事が多い。それほど日本のパチンコは人気があり、借金してまでのめり込む人が多いという証拠だろう(自分もその1人だったが)。消費者金融はさすがに満車状態という事はないが、けっこう頻繁に人の出入りは目撃する。若い人はもちろんだが、年配の人が多いのも少し驚きだ。ここ数年で自己破産という言葉が急速に浸透してきた理由が少しわかった気がした。今は、『もうここには絶対に世話にならない』という決心とともに、脱力しながら出入りする人を横目に早々と通り過ぎている。
続いて働く人の話。大小問わず多くの会社を通り過ぎるのだが、毎日風景として見ているといろいろな場面を目にする。みんながんばってるんだなと思い自分のやる気に繋がる時もあれば、怠慢してきた過去の自分を恥ずかしく思うときもある。『仕事に対する意欲や考え方』を思いながら通り過ぎる今日この頃だ。
最後は自然の話。冒頭でも書いたが、季節を感じる時間が増えた。家から車で出勤、ビルの中での仕事、車で帰宅を繰り返していると、暑い、寒いくらいはさすがにわかるがそれ以外に感じる事は少ない。人間というのは日光を浴びる事で体内時間を調整するという記事を何かで読んだ事があるが、実際に肌で自然を感じるという事は精神、体にとって、ともに大切な事だと思うようになった。
おおまかに自転車通勤で見えた事や感じた事を書いてみたが意外と面白いものだ。見えてなかった事が見えてくるし、何かのんびりとした癒されるような時間が増えた気がする。少し前からファーストフードに対してスローフードというものが流行りだしたが、今の私にとってファースト通勤よりスロー通勤というのが小さなマイブーム。時間があるときには徒歩での通勤もしたいと考えているほど。
ぜひ!みなさんも一緒にいかがですか?
なんて・・・車や電車の方が断然楽なのだから押し売りする気などさらさら無いが、休日以外毎日ある出勤時間でこのような事を感じられれば少しは有意義な時間になるのかな、という話。

只今の借金5936000円 総返済額64000円