自分を含めた底辺の人達へ

相変わらず暇な時間があれば書店やコンビニで立ち読みをするのだが、どうも最近は社会において底辺クラスの人へ向けた雑誌が多いことに気付いた。要は社会人での安月給組や落ちこぼれ組の事だ。
「あなたはだから出世できない」「仕事のできる人はこれをやっている」「仕事が嫌になったら読む本」「人生の下剋上」・・・こんなキャッチフレーズが書店やコンビニにあふれている。
次に多いのは金儲け系のフレーズだ。「本当にネットで億を稼いだ人がいる」「今、投資が熱い」・・・その雑誌を読んだ人は皆お金持ちになるというのか?
極めつけは「下流」という言葉。前者2つとは違い、もうあきらめている人達への貧乏生活をエンジョイする為の記事が面白おかしく書かれているのだ。
この状態をどう見るか。これは明らかに格差社会が日本に根付き始めているという証拠だと思う。勝ち組、負け組みの差がはっきりしてきたという事だ。格差社会とは、経済的に階層ができて下の階層から上の階層に移る事が非常に困難な現象をいう。ヒルズ族やセレブ、IT企業社長だなんだかんだの勝ち組がテレビを中心にメディアで大々的に取り上げられその現象を盛り上げているのだ。先に書いた書店やコンビニに並ぶ本だってその一部である。
確かに資本主義とは頑張った人が成り上がるような理想の考え方だと思うが、それに対して落ちこぼれた人達が犯罪や難民気取りに走るのも問題だとは思う。私のように自業自得で底辺にいる輩は当然の報いを受けて当たり前だが、真面目に頑張っても運悪く落ち込んだ人もいるはずであり、それを助けようとしない勝ち組ばかりが世にはばかっている状態が今の格差社会を形成しているのだ。消えた年金インサイダー取引、食品系会社の不正などは勝ち組の中で自己の利を追求し、それ以下の階層を馬鹿にした代表的な問題だと私は思う。
お金のある家は子供をいい大学に進学させては大手企業に就職の繰り返し、逆に裕福とは言えない家ではいい大学に入れることが難しく結局は2流3流の道へ、例え実力があってもそれよりも学歴を評価する企業が多数・・・これも格差社会。世の中は万人に平等とは言うが、もう覆す事の難しいシステムが出来上がってきているのだ。
そうなると下の階層が頼るのはおいしい話となる。地道に頑張ろうと思っていても、テレビでセレブが大きな家に住み好きな事をしている映像が流れればそれを羨ましく思うのが人間だ。だからコンビニにそんな夢のような勝ち組になれるという甘い罠が並ぶ。そういう内容を世間が欲しているから売れるのだと思う。

このような考え方になるのは自分が底辺組だからという妬みも根幹にあるのかもしれないが、やはり日本は変わらなければならないと思う、勝ち組も負け組といわれる人達も。負け組に関して言えば、コンビニや書店に並ぶ本に書いてある簡単に成りあがれる方法も時に必要なのかもしれないが、根底は成り上がろうとする努力を必要とするはずなんだ。勝ち組だってそうだ。家柄に甘んじて敷いてあるレールをただただ走るだけでは世の中は変わらない。



何だか普段使わない頭で難しい問題をちぐはぐに熱弁したので、最終的に何が言いたいのか伝わらなかったかもしれないが・・・要はこういう事だ。
【私は底辺から成り上がりたい、だが正直今の日本ではそれが難しい。だからと言って諦めて「下流」を楽しもうなんて思わないし、世間が面白おかしく発する甘い情報に踊らされたくもない。自分で自分の為に必要な情報を選別し、人としての大事な部分も勉強しながら少しずつ地位を上げていきたい】

只今の借金5936000円 総返済額64000円