【借金に対する考え方の推移】2、〜私と借金〜

昨日は過去の借金の考え方について書いたが、今日は今現在から未来にかけての考え方を書くことにする。
まず今の私が思う借金のイメージ・・・それは最低、ダメ人間、苦しみなど悪いものでしかない。もちろんこれは普通の人がする『生活に必要な借金』ではなく、怠慢や娯楽から生じる本来なら『しなくてもいい借金』についてのイメージだ。
私が消費者金融から借り入れをしていた頃は、返済日に追われる毎日や返しても返しても減らない元金の事を考えていると、日々の生活の中心は自然と借金返済となり家の事や仕事の事は考えられなかった。今でも返済は続いているが、昨日書いたように貸主様の配慮のおかげでそのような精神的な苦痛はなくなった。現在は、苦痛どころか生きる目標として借金返済がある。実際、一回借金で大変な思いをすると、贅沢ができなくても貧乏でも最低限の生活さえできていればそれこそが幸せに感じてくるものであり、追い詰められるような精神的な苦痛が無いだけで『人としてやるべき事』をしっかりやろうと思えるのだ。おそらく大部分の人達は私のような経験をしてないのでイマイチ理解に苦しむかもしれないが、分かりやすい例で言うと、腹痛や歯痛で苦しんだ時の事を考えてもらうといいかもしれない。腹痛や歯痛に苦しい思いをしていると、普段の何も痛い所のない生活がとても愛おしくなるような心境になった事はないだろうか?そして痛みが無くなると暴飲暴食に気を付けるようになったり歯磨きを熱心にするようになったりしないだろうか?まさしくそれなのだ。
先行するのは悪いイメージなのだが、私にとってその苦しみを味わった事は良い経験と言える所もある。仕事を真面目にやる、世の中の仕組みを勉強する、お金の大切さと得る事の難しさ、信用を得る事の難しさと失う事の簡単さ、社会人としてやるべき事、これらの項目を借金によって気付かされた。なぜこのような常識を30歳近くなってから・・・と自分でも情けなくなるが、過去を嘆いても始まらないので気付けた事をラッキーと思うようにしている。高い授業料だったがそのまま気付かずに30歳を迎えるよりずっとマシだ。過去の自分を哀れんだり馬鹿にできるという事は、それだけ過去より成長したという証拠。あとはこの気付いた最重要項目をいつまで忘れずにいられるか、そこでこれからの私の人生は決まる。

『借金』という言葉、それはメディアを通じて頻繁に出回るようになったが決して軽い言葉ではない。それに苦しみ命を落とす人、普通に生活できなくなる人、大切な人を失う人がいる。もし、どうしてもしなければならない時には必要性を最後まで追求し、最後までけじめをつけるという自分との約束をしなければならない。そして間違っても周りに、大切な人に迷惑をかけてはいけないんだ。

只今の借金5931000円 総返済額69000円