日本の政治と私

今日は時事的な話題を。阿部首相の退陣について。
阿部元首相の退陣について率直な私の意見を言わせてもらえば『遅いけど惜しい』になる。
参院選では致命的な敗退あったことはもちろんご存知だとは思うが、度重なる自民党の不祥事が原因であり、結局、首相はその責任を取らされたいうのが世論だと思う。一部のニュースでは健康面に問題があっての事だと報道されているが、今の所それが最たる退陣の理由とは考えにくい。今日というタイミングの辞意表明に関しては、世間には露呈される事の無い内部または外部から何らかの圧力があっての辞任かどうかは一般人には知る術は無いが、そういうものに屈して最後までやり遂げられないのならば、直ぐに潔く責任を取る形で首相の座を譲り渡し、自民党としては新体制で国民の信用回復に努める事が最良ではなかったのかなと思ってしまう。これが私が首相退陣について『遅い』と思う理由である。
私にしてみれば次々と明らかになった自民党の不祥事を考えると、自分の利を追求する慢心した自民党よりは国を支えてきた農民を大切にしようとする民主党に、そして体制を維持する事で政治を行う自民党より強きに立ち向かい改革を打ち立てる野党の方が面白みがあり、そろそろ自民は政権を明け渡してほしいという思いがある。だが、今回の退陣劇の一連を阿部元首相の責任と片付けるのもどうかなと思う所がある。
と言うのも私は阿部元首相を嫌いではないからだ。私も人の事を言えるような立場ではないが、確かに何かこう弱々しくて頼りなさを感じさせるイメージが強い。だが、一つだけはっきりと明確に意思を表示し取り組んできたと思われる事があり、その事に私は大賛成だったからだ。
皆さんは"戦後レジーム"という言葉を耳にした事があるだろうか。阿部元首相はこの"戦後レジーム"からの脱却を公約に首相となった。レジームとはフランス語で"体制"の事であり、戦後に作られた古い体制(憲法や教育)を現代や未来向けに変えようじゃないかという策だ。私がこのブログで以前書いた『昭和的価値観』の話と考え方が同じであり非常に好感が持てたのだ。多くの"昭和的"議員が改革と言える改革を面倒に思っているのかは知らないが手を出さないのに対して、元首相は野党とマスコミからの厳しい批判を受けながらも自分のやりたい事を貫き通したのだ。まぁ人それぞれ見方は違うだろうが、私は事実上他の自民党議員の不祥事の責任を取らされての退陣は惜しいと思っている。
多くの国民の意見としては、そのような自民党全体の不信感と"戦後レジームからの脱却"という国を長い目で見た策よりも、まずは自分の身の不安を解決したいんだという思いが重なって支持率低下を誘発したのではないか。日本ではまだ実感の無いテロ問題に取り組むよりも実際に自分の今や将来が危うい年金問題に、"戦後レジーム脱却"の為の実態の見えない憲法改正よりも自分の払った税金が私欲の為に使われたという悔しさが、国民として真っ先に考えてしまう所だったと思う。
とにかく長かったのか短かったのかは個人の見方ではあるが阿部政権は終わったのだ。これから"戦後レジームからの脱却"は引き続き継続するのか、またそれ以上の政策が出てくるのか、それとも民主小澤が幅を利かせてくるのかはわからないが、これからの動向に要注目だ。


さてさて、またまた日本の政治などと大きな話をしてしまったが、日本が変わるよりも私が変わらないといけない。ギャンブルで借金という不祥事を乗り越え、慢心せずに大きな改革を重ね、目指せ"借金返済レジームからの脱却"なのだ。
時代を上手く把握して、早く周りからの支持を集めたいものである。

只今の借金5931000円 総返済額69000円