無駄遣いにサヨウナラ

暇があればついつい雑誌を、口が寂しいとついついお菓子を、時間を余すとついついパチンコを･･･こんな計画性の無い出費、俗に言う【無駄遣い】というのを誰もが経験していると思う。無駄とは言うがそれぞれに、暇つぶしだったり、欲求を満たしたり、ストレス発散の為だったりと少なからず意味があっての出費であり、金をドブに捨てるような行為ではないと思うが、計画性の無い事や突飛な思いつきでという点ではやはり無駄遣いと言えるのではないか。
今日は、どうやったらのし上がれるか、金を稼げるかという"攻撃"とは逆に、"防御"という観点で私の考えを話してみる。
無駄遣いを防ぐ手段と言えば何といっても節約が第一であるが、これに関して例を挙げているとキリが無く、専門的な節約サイトやプロである主婦の皆様には勝ち目が無いので今回は具体的な節約方法というものは割愛し、まずは敵は何なのか、何が敵を退ける最良のポイントなのかという事から。
まず、敵とは無駄遣いをしてしまう自分の緩んだ気持ちの事だと思っている。今、借金が原因で無駄遣いをしないように心掛けている私はそういう事に関しては気持ちが引き締まっている状態なのでわかるのだが、お金の出費や管理に敏感ではない人は｢えっ｣と思うような無駄遣いをするものだ。
酒屋で買えば100円以上安く買える酒をコンビニで買っていたり、自分で作れば原価は半額以下の惣菜を買っていたり、最後まで活用しない物をその時の気分で買ったり･･･まぁ全部昔の私のことなのだが、今考えると"金"に関してピリピリした緊張感がない。なぜ気が緩むのかといえば、それは目標と計画性が無いからだ。一ヶ月○○円の小遣いで貯金もその中からしたい！という目標があれば無駄遣いしようとしている自分にブレーキがかかるものだし、一日いくらまで使えるなという計画をたてることが出来るもの。今の私のように借金をできるだけ早く返したい！という思いがあれば自然と出費は少なくなるものだ。
そして、金に関しての気の緩みを別の表現の仕方をすると、我慢が出来ないということ。自分制御能力に欠けているのだ。人は誰もが欲求を持って生活している、それをどう処理するかがその人の"防御力"となる。例えば、ギャンブルをしたいという欲求には『長い目で見れば負ける仕組みになっているんだよ』と自分に言い聞かせ、パッと見て欲しい！と思った物があった時には『本当に使いこなせるのか？すぐ投げ出すんじゃないの？』と自分に問いただし、急な衝動で食べたいと思ったもの（間食として）には『それを食べなければ死ぬのか？』と自分にプレッシャーをかけてコントロールする、これが今の私の"防御力"となっている。
このように、敵が何なのかという事と敵を退けるポイントさえ知ってしまえば、具体的な節約方法なんて自分でいくらでも考え出せるようになるもの。そして、自分を制御するという緊張感の中で無駄遣いをしない為に何かをやり遂げると、"我慢"が"喜び"に変わる。｢今日も無駄遣いしなかったぞ｣｢やればできるじゃないか｣｢何か自分じゃないみたいだな｣･･･このように自分が変わっていく様に感動すら覚える。

私は、節約を「ケチ」という人を、節約をできない、自分制御ができない人だと思うようにしている。自分にないものを他人が持っていると、なにかと難癖をつけたくなるのが人間の特徴である。そして過去の自分がそれであった。今は節約能力に長けている人（身近なところでは妻や母親）を見ると、悔しいながらすごいと思い感心してしまうものだ。

私は今までに相当な金と時間を無駄遣いしてきた。金や時間の他にも自分制御が出来なかった為に無駄遣いしてきたものはたくさんあるだろうと思う。人生において最高に大きな、決定的な無駄遣いとは何なのだろうか。金か？時間か？答えを出すのは難しい。
では私の人生において一番大切な事とはなんなのだろうと逆に考えてみると、それは親であり、家族であり、親戚であり、私に関わる全ての人との関係である。私はこの人間関係に関しての無駄遣いは大丈夫なのか？正直、大丈夫ではない。こちらも相当な無駄遣いをしてきた感がある。もう落ちる所まで落ちていたのだ。
これからは今までの無駄遣いした分を取り返さなければならない。敵は自分自身だ。自分制御という最大で最強の防御と努力によって得る武器でこれからを戦うしかないんだ。

今日の返済15000円（銀行）只今の借金5916000円　総返済額84000円
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