リハビリ

ギャンブル依存症に関する著書を以前に読んだことがある。それによると、ギャンブル依存症とは一度は改心し立ち直ったかのように周りに振舞うのだが、2〜3ヵ月後には遊びのつもりでギャンブルに手を出し、また同じ事を繰り返すのが普通らしい。ちょっとだけのつもりが大火傷、この言葉が今の私にどれだけ大切かは自分自身が一番よく知っている。幸い今の所は症状らしいものは感じないが、万に一つの油断も許されないほどだらしの無い自分が過去に存在していたという事実は私にとって脅威でしかない。
そういう事もあって、私は自分で考えた対処方法をしている。ショック療法、逆療法、どちらとも言えないがリハビリのようなものと考えて欲しい。
まず、私はギャンブルとは遠く離れない事にしている。テレビでパチンコ番組が放送されていれば見るし、ニュースで競馬が取り上げられていれば興味を持って見る。週一回くらいのペースでパチンコ店に入ってはぐるりと一周し、最後にオシボリを拝借して出てくる、暇なときには携帯で競馬サイトを見てどんな状況なのかを見る。
さて、この意図はどのような所にあるのか。
私は借金が600万円に膨らむまで、その深刻さに気付かない愚かな人間だ。そして金欲しさに、自分の快楽の為にギャンブルを人生の中心にしてしまうような弱い人間でもある。だからこそ、反動が一番怖いと思った。
『私はギャンブルなんて全く興味がありません』『それに関する一切に興味ありません』なんてかっこつけて半年、いや2ヶ月経ったとする。そして何かの拍子にギャンブルと向き合わなければならない状況が訪れたとしよう。もう遠距離恋愛で会えなくて寂しかったカップルが久しぶりに出会ったかのように激しく燃えてしまう事間違いない。そして数ヵ月後にはまた借金を増やし、今度こそ燃え尽きて灰になってしまうはずだ。『自分の事は自分がよく知っている』なんてかっこつけるような話ではないが。
これは荒治療とも言える、一歩間違えば再度地獄に堕ちるような試みではある。だが、パチンコなんて誰が止めることなく小額の金銭と暇さえあればできるものであり、競馬も借金があるからダメだという法律も無く携帯で馬券を買える時代だ。どんな状況にあろうと私にはギャンブルをできる権利と自由があるのだ。そんな状況で【一切の関知を禁止】なんて約束をすれば、愚かで弱い人間は我慢する事より、むしろ手をつけたくなってしょうがなくなるものだと考える。だから逆に自分の生活の範囲内に置き、ある程度の距離を自分制御によって保つ訓練をしているという事だ。
実際、パチンコ店に入っても、不機嫌そうな顔でひたすら機械と向き合っている人や嬉しそうに咥えタバコをふかして得意気な顔をしている人を見ても何も感じない。というか、そこにしか楽しみを見つける事ができない人を哀れにさえ思ってしまうようになった。競馬に関してはスポーツとして見れるようになり、まるでプロ野球を見てる感じだ。
今、私はこのように思っているが、第三者から見ればそれは本当かどうかなんて知る由も無い事は重々承知。「やっぱり好きだから離れられないだけなのでは?」と思われるかもしれない。ただ、パチンコ店に入っただけで、競馬サイトを見ただけで、早かれ遅かれ再び借金地獄に堕ちてしまうのならば私はその程度の人間だったとあきらめるしかないのだ。病院に隔離してもらって本格的な治療をしてもらうしかない。しかし、この壁を乗り越えられたら私は強い人間になれる自信がある。そういう意味での自分自身への試みなのだ。
はっきり言って、この方法が逆効果をもたらすのか良い結果をもたらすのかはわからないが、もしも専門家が「逆効果ですよ」なんて言っても私はやめるつもりなどさらさら無いし、いい結果へ導く自信が有る。なぜなら、自分の事は自分が一番知っているから。そして、ギャンブルという誘惑にはもう負ける気が全くしないから。更に、私にはもう後が無いのだから。

只今の借金5916000円 総返済額84000円 
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