スペシャリスト

5日、ＴＶで"めちゃいけスペシャル"を見た。ナインティナインの岡村がEXILEのライブに出演する内容のもので、10年前にSMAPのライブに岡村が出演した時の内容を見た事があった私は、かなり期待してその番組を見ていた。
EXILEと言えばダンスと歌が大人気のミュージシャン。説明しなくてもテレビを家庭に持っている方なら一度は見た事があり、歌も聴いたことがあると思う。レコード会社に所属するわけでもなく自分達で会社を設立し運営している彼らは、全てにおいてのパフォーマンスにこだわりやプロ意識が感じられる"スペシャリスト"としての地位を、めちゃいけという番組でお茶の間に知らしめる事となった。メインがナインティナイン、ゲストがEXILEという設定なのだが、どちらがメインなのか考えてしまうほど、そして私の好きなお笑い芸人の一人である岡村がさらに小さく見えてしまったほどEXILEはすごかった。
と、べた褒めしているが、私は今までEXILEを極端に好きだったわけでもなく、これからも自分にとって特別なミュージシャンとして贔屓にする予定はない。ただ、見習いたい事が一つだけある。ダンスのかっこよさ、甘い歌声、ルックス、全てにおいて私には無い彼らのスキルは、もらえるのであれば是非譲ってほしいものではあるが、その中でも"スペシャリスト"としての意識というものに私は心を打たれた。"ミュージシャン"としてではなく、"スペシャリスト"として彼らの一ファンとなったのだった。
今日はその"スペシャリスト"について書いてみる。
まず、"スペシャリスト"とは何か。説明しなくても大体のニュアンスは分かると思うが、日本語に直すと"専門家"となり、文章にすると"特定の分野を専門とする人、得意な分野で活躍する人"となる。もっと簡単に言えば"プロ"だ。
反対語は"ゼネラリスト"、"幅広い分野で活躍する人"となる。一般的な見解ではおそらく、どちらが良いとか悪いとかは無く個性や能力を表現する言葉だと思うが、私の憧れるスタイルは"スペシャリスト"の方だ。どういった所に惹かれるのかと問われると少々困ってしまうが、無難な回答を用意するとすれば、「今まで生きてきてどの分野にも中途半端だったので、一つでも自分に自信を持てる分野が欲しい」というのが私の素直な胸の中となる。
もちろん、目指す"スペシャリスト"の分野は仕事。今となっては遊び関連の"スペシャリスト"を目指せる立場ではなく、実際それで失敗している。失敗は成功のもととは言うがこればっかりはもうコリゴリであり、失敗を活かす事は違う分野で行うことにした。
職に関する技術･知識はもちろんだが、EXILEの事で触れたように"意識"というものをまず自分に備えたい。『これだけは譲れない』というこだわり、『これだけは崩したくない』というポリシー、『これだけは誰にも負けない』という自信、そんな揺るがない"自分らしさ"を持ちたい。残念ながら今の私には一つも無いといえる。10年仕事を続けてきて"それなり"の知識と技術は身についてきたが、この"それなり"なら今まで何回も経験してきている。悪く言えば"中途半端"、良く言えば"ゼネラリスト"だ。もうそんな自分を卒業したい、それで目指すは"スペシャリスト"なのだ。
仕事の知識や技術で"スペシャリスト"を目指すとなると、今の私に課せられている『借金返済』ははっきり言って弊害以外の何物でもない。時間･労力において『借金返済』に費やしているものを仕事にまわせれば･･･と考えると、本当に馬鹿だった自分が悔やまれる。だが、"意識"においては関係ないのかもしれない。知識や技術に特別な自信を持てなくても、「私は仕事に関して精一杯頑張ってます」と胸を張って言えれば、それはそれで"スペシャリスト"だと言えるのではないか。仕事に対する熱意や情熱という気持ちの"スペシャリスト"、ダンスや歌に特別な興味を持たない私がEXILEに惹きつけられたのはそこだったのだ。そして、今までの人生で私が一番不得意であった分野だ。

たんたんと語っているが、"意識"というのは相当難しい。変えようと思って頑張っているつもりではあるが、染み付いたものを洗い流すのにはまだまだ時間がかかりそうだ。
目指すは"意識のスペシャリスト"、この志はこれからもずっと自分の中に高く持ち続けたい。そして、間違っても"借金のスペシャリスト"という称号への返り咲きだけは阻止しなければならない。

只今の借金5906000円　総返済額94000円　
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