無意識の意識

人間には自律神経というものが存在する。梅干を頭の中に強く想像すると自然と唾液が出てくる、このように自分が意識して唾液を出そうとしていないのに出てくるような体の仕組み、それが自律神経の働きだ。
膨れた借金に将来の不安を感じて頭が痛くなり、食欲が無くなり、顔色が悪くなる・・・これも自律神経の働きによっておこるもの。膨れ上がった借金という"現実"に対して"将来"の不安をあれこれ想像する、このような「今」その心配事がすでに起こっているかのように考えることで体に変化が起こる。このことで私が強調したいのは"現実"に関係なく『心』によって体が影響を受けるという事だ。膨れ上がった借金という"現実"に対して何も不安を感じなければ体調は悪くならないし、同じ借金の額だとしてもまだ限度額に余裕がある事に"希望"を感じていれば、顔色は良く、食欲も増進、軽快感すら覚えるのを私は実際に経験している。
このように『心』が体に及ぼす影響は意外と大きいものだ。前向きに生きるという事が尊重されるのは、メンタル面だけでなく体の健康面にも及ぼす影響が大きい事からの事だと私は思う。
今私はすこぶる体調が良い。ブログを書くことで、いろいろ勉強することで将来の成功した場合の自分の姿を想像しているからだろうか。借金に首が回らなくなり、将来の自分の姿をみすぼらしく想像していた頃の体調と比べると雲泥の差だと言える。自律神経によって、特に医学的な健康面では何ら変わりの無いのに気の持ち用だけでこのように体調の差を感じる。
想像力の作り出す世界に、人間の体は意識無くとも敏感に反応してしまうものだという事がわかって頂けると思うが、これは大袈裟に言えば将来の自分を変えてしまうと言ってもいい。『自己像』の持ち方でこれからの人生の歩み方が変わるのだ。
普段持っている『自己像』とは、周りの人の噂や意見、過去の経験、現在接している自分の状況などから形成されている"思い込み"の自分であると言える。現実にそうでなくても悪い噂が流れてしまえば傷つき「そうなのかな」とネガティブに自分を追い詰める人や、過去の経験(主に失敗)から同じ場面に遭遇した時に臆病になる人、私のように借金によって人生が狂った時に「もうだめだ」と諦めてしまう人･･･このような人はおそらく想定範囲内における最低の自分しか自己像として見ることが出来ないはずだ。そしてそれは悪循環として明るい未来さえ奪われてしまうはず。逆に、人が悪く言っても多少のことでは落ち込まない、過去の失敗よりも成功を振り返ることをできる、現在の置かれている状況から良い形に発展させた自分を想像できる･･･このような人は私の周りにもいるのだが、生きるという事にとても力強さを感じ、「この人なら･･･」と他人から見ても明るい未来を想像することができる。私の事を考えても、"将来に不安を持って生きていた過去"と"将来に希望を持って生きている現在"は、借金の金額や収入や他の要素においても状況においては特に変わりは無いが、"生きる"というモチベーションの高さだけは真逆であると言える。
もしも、現在おかれている状況の同じ人間が二人いるとする。ひどく落ち込みやすい人と何事も前向きに考える人･･･待ち受ける人生の試練も同じと考えるならば、どちらが将来に光を見ることができるのだろうか。各々の自己像の持ち方でこれからの人生は違う方向に向かうものだと考えられるのならば、どうせなら夢は大きく楽しい未来を想像した方が良いのだ。
自律神経とは無意識に体へ影響を及ぼすもの。そして、その自律神経は自分の意思の持ち方によってどのように働くかを決める。自己像を自信に満ちた将来の自分にするという前向きな考えにより、やる気の増進･生きる楽しさ･健康面の維持など良い循環を見込めるものだと私は思う。『いつまでも若い』と言われる人は、このような秘訣があっての事なのかもしれない。
悩み、不安、絶望･･･人生には付き物だが、いかにそこから素早く立ち直れるか、また、その立ち直る方法を知っているかによって、人それぞれ想像を創造に変える力【夢の実現力】に、差が生じてくるのではないだろうか。

自分の中にある無意識の部分を意識して変えていく、これを出来る人こそが幸せな明るい人生を創り上げることができるのだ。
まずは自分の理想とする将来の姿を想像することが第一歩であり、未来を創造する入り口だと私は思う。

只今の借金5906000円　総返済額94000円　
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