関係ないようで関係ある事

今、私には預金が無い。
唐突に何を言い出すのかと思った方もいると思うが、これは30を目前とした家庭を持つ一家の大黒柱という立場の人間が実際に直面している恥かしい事実のカミングアウト。もう情けなくて涙が出てくる。
今日は、そんな私には関係が無いとも言える銀行の実態について興味深い記事を読んだので書いてみる。
なぜ関係が無いのに興味を持ったのか。そこがポイントなのだが、その記事はサラ金と銀行の関係について書いてあったのだ。
サラ金の資金源は銀行からの融資にあり、なんと金利1%程度での貸付らしい。まずこの金利の安さに驚いた。私は消費者金融という名のサラ金から年利約29%ほどで借りていた。銀行から1%で借りた金をそのまま貸すだけで28%分の利益…おいしすぎるというか何というか、人の弱みに付け込んだあこぎな商売だとつくづく思った。だが、読み進めているうちにサラ金もいっぱいいっぱいだという事もわかったのだった。地代、貸し倒れ、人件費、CM費用、その他もろもろでこの金利分はほとんど消えてしまうらしい。法改正で金利が安くなった今、サラ金会社の赤字という事態もあるということでこれからは大変みたいだ。
そうなるとサラ金の審査基準も厳しくなる。貸し倒れは利益と思われていた利息分の約3分の1を占めるらしく、自己破産や民事再生など借りた側の人間を立ち直らせる方法の浸透により、もっと大きくなるかもしれないとの事なので当たり前なのかもしれない。
まぁサラ金が潰れようが苦しかろうがもう関係無いが、なぜ銀行は自分達で個人に貸す事をしないのだろうか。銀行がサラ金の代わりに低金利で貸付を行なえばサラ金だって存在の意味がなくなるし、社会問題化している多重債務者だって減っていたはず、私だってもしかしたら今頃は少しくらいの預金があったかもしれない。
それにはこんな理由があった。不良債権となる心配の無い企業は当然成績の良い会社であり、そのような良い会社とは銀行からの融資なんてよほどの事が無い限り必要としない。そうすると融資を希望する会社というのは業績の悪化している会社がほとんどとなり、こちらは金融検査マニュアルにひっかかる。不良債権とみなされるわけだ。結局企業に対する融資での儲けがほとんどが無くなり、サラ金業者への貸付が儲けの一つの手段となるカラクリ。個人への貸付をサラ金のように大々的に行なわないのは、もともとそのような考えやマニュアル、システムやノウハウが無いからという理由のようだ。サラ金に1%で貸すくらいなら個人向けに3%で貸していたほうが儲かると思うし、世の中だって多重債務に苦しむ人は減っていたはずなのに…個人向け融資事業に取り組まないのは、面倒なのか、それとも他に理由があるからなのかはわからないが、私にしてみれば全く納得の出来ない事実である。
不良債権問題は国民が納めた税金(約45兆円)でまかなう部分もあり、ゼロ金利政策によって失われた本来は国民が得るべき利息金額(150兆円)は銀行再建を助けているはず。今では、そのおかげで銀行世界は金余りの状況だとか…絶対おかしい。その有り余っている金をサラ金業者に貸付て更なる安定した利益に結びつけ、0.1%とかの低い預金金利で放出する金を渋っているのだ。もう少し預金金利などで国民に還元するべきではないか。

今世界的な株安とか騒がれているが、銀行は株関係の投資ファンド(これは法人ではないので審査は無い)にも大きく融資しているらしい。それが何かの拍子で貸し倒れになり焦げ付いた時、その不良債権を負担するのはまた国民となるのだろうか。

私にしてみれば運用する資産という物が無いだけにあまり影響は受けないのだろうが、これが日本の銀行の実態らしい。銀行預金よりも株が資産運用に関して身近になってきた背景も分かるような気がした。生半可な知識であれこれ言うのもあまりよくないと思うが、これを機に日本のお金の流れに敏感にならなければいけないと思った。
日本をどうこう言う前に、まずは自分のマイナス資産をどうにかしなければ…それが私の今の課題。

只今の借金5906000円 総返済額94000円 
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