競争社会の正体

今日も暇を見つけて本を読んだ。習慣というものはいつの間にかついているもので、空いた時間にいつでも読めるように何冊かの本を鞄に入れて持ち歩くのが今では普通となっている。暇な時に競馬雑誌、パチンコ、ゲーム・・・この繰り返しをしていた過去とは大違いだ。
その毎日の読書が確実に自分の糧となっているのかと考えてみるとそれはわからない。仕事に今必要とされている思想を勉強しているからといって上司と対等に仕事について議論できるかといえば自信は無いし、成功者の持つ考え方を本で読んでいるからといって自分がそのような道を歩く事ができるかというのも全く自信が無い。
何かを頑張ろうとして努力している事に対してなかなか結果が目に見えないというのは、濃い霧の中を自分の直感を頼りに闇雲に歩いているようで、もどかしさと不安でいっぱいになる。唯一目に見える形で自分に変化が起きているとわかる"習慣"という無意識、小さな結果ではあるがこれが後に大きな成果に変わる日を夢見れるから今を頑張れる。

さて、今日読んだ本の内容は「世界の鉄鋼王」と呼ばれた『アンドリュー・カーネギー』の思想の話。13歳から働き始め28歳で橋梁会社、46歳でアメリカ最大の鉄鋼会社設立し、その後は慈善事業家として社会に貢献した偉人だ。
橋を作る会社では、ライバル会社が橋の検査官をけむたがり追い出す・取り込むという行動に出たのに対し、カーネギーは逆に厳しく検査してもらい技術向上に努める姿勢を忘れなかった。それが「カーネギーの作る橋は落ちない」という噂につながり、大きな橋梁工事の入札の時には、通常ならより安い金額で落札されるのに対して最高値で落札される珍しい出来事さえあったという。カーネギーの成功の秘訣、それは『誠実さ』と『信用』を重視した事にある。橋梁工事入札の話なんかは"誠実さ"が築き上げた"信用"の大きさが決め手となった良い例だ。築き上げられた信用とは競争社会において大きな武器である事を証明している。
日本は今かなり激しい競争社会。この時代にも求められるのはやはり『誠実さ』と『信用』だと思った。現に目先の利益に誠実さを欠いた企業や政治家は信用を失い失脚するはめになっている。そして政治家はもちろん、企業までもが環境問題や福祉問題に取り組む事での誠実さの追求、それが信用となり利益となると考えられる事、これが競争社会を勝ち抜く為の大前提なのかもしれない。もしかしたら才能や知識や情報などは競争力という力の中では微々たるものであり、"世の為力"という力こそが競争力の大部分を占めるのではないだろうか。いろいろなメディアがこぞって独自の成功マニュアルを打ち出してきているが、【世の為が自分の為に還元される】、こんな簡単な仕組みが複雑に考えられている競争社会の正体なのかもしれない。


今日も本を読む習慣のおかげでまた一つ勉強になった。本を読んで頭に入ってくる情報を"自分の考え"として練り直す、これもブログを書くことで習慣となっているようだ。借金返済生活を始めてからの3ヶ月間、目に見える成果というのはこのような継続から生まれた習慣しかないわけだが、この身に付いた習慣が私の考え方を変え、"世の為"という方向に向き、将来の自分に目に見える形で反映されている事を願うばかりだ。
"世の為"なんてまだまだ私にはできないのかもしれない。だが、世間に迷惑を欠けない様『誠実さ』を心掛け、だんだんと『信用』を築き上げていく事なら出来そうだ。目に見えない成果に腐らず、できる事からコツコツ頑張っていこうと思う。

只今の借金5906000円 総返済額94000円 
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