人間か動物か

今、【うつ病】という病気が流行っているようだ。会社、仕事、家庭、学校・・・その他もろもろから受けるストレスが原因でかかる病気であり、脳内の神経細胞間の情報伝達機能が損なわれて食欲不振、不眠、頭痛などが主な症状である。
なぜ、今になって【うつ病】が流行りだしたのかと考えると、その背景には日本の格差社会、競争社会にあるという。
『エコノミックアニマル』という言葉があるが、これはパキスタンのブット外相が日本経済の進出について皮肉ったもので、経済的利潤を第一に考える人を例えた言葉だ。『経済動物』が示すように、私も含めて今の日本人は"いかに損しないか、いかに得をするか"を基準に行動していると思う。そして日本人は無宗教だと言われているが、これは裏を返せば利潤を考慮した上で都合が悪いという考えの現われであり、動物本能丸出しなのではないかと思う所がある。簡単に言えば"人間らしさ"が欠如しているという事だ。だから格差や激しい競争が起こってしまう。経済の成長という観点から見るならば、この『エコノミックアニマル』ぶりは必要なのかもしれないが。
うつ病】は社会に溶け込めない人の病気、『エコノミックアニマル』になりきれないような人がなるみたいだ。競争の中で強烈なストレスを感じる、ITの進化に人間と人間のコミュニケーションが不足しそこに不安を感じる…このような"人間らしさ"を尊重する人のみかかる病気。ある専門家はこう言っていた、「勝ち組負け組という概念があるから"うつ"が増える。勝つ人がいれば負ける人が当然いて、それは半分以上にもなる。"うつ"になる人はよっぽど人間らしい」と。よく考えればもっともな意見だと思った。
人間とは競争よりも共存しようとする考えが必要なのかもしれない。"うつ"の人が病気と診断される世の中ではなく健常者と見れる世の中があるべき姿ではないのだろうか。昨日書いたブログでも触れた事だが、"普通"というものに憧れる事は実は大切な事なのかもしれない。


最近、仕事に関して「自分はうつなのかな」と本気で心配した時期があった。疲れやすいというかだるいというか、そんな気がしていたので"うつ"について調べてみた。
"うつ"になりやすい性格が書いてあった本がありそれを見てみると、几帳面・真面目・律儀・綿密・正確・仕事好き・正直・強い責任感・徹底性…全く私にはない性格ばかり。少し悔しくなり、うつ病自己チェックリストというものもやってみるが結果は"あなたは大丈夫"。一生懸命仕事をする事に体が慣れていなかっただけみたいだ。【うつ病】とは無縁とわかり嬉しい反面、私の"人間らしさ"の無い人格が証明されるとは微妙な感じであった。
競争社会・格差社会において『人間』でいるのか『動物』でいるのか・・・悩む所である。

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