負債返済の先人に学ぶ

今日のニュースで全国実力テストの結果が公表されたという話題をやっていた。小学6年と中学3年を対象に行なわれたこのテストは、以前から学校や地域の教育委員会を悩ませるものであり、子供達や学校の序列化を進めるという問題点があった。国は"競争に乗じた学力の底上げ"を意図としているが、果たしてこれからどうなっていくのだろうか。(実力テストの詳しい事は9月14日のブログにて)
このテストから分かったことは二つ。一つは、今の日本の子供は基礎能力はいいが応用能力がイマイチだという事。親が躍起になり、塾だ有名私立だお受験だと子供を操るのが主流の考え方である現状、そんなモンスターペアレンツが怖くてただただテスト用の知識を叩き込むだけの学校・・・このような今の日本の状況が子供達に与えている影響の結果が顕著にあらわれた結果だと思う。周りに触発されて"学ばされているか"、自らの意思で"学んでいるか"、この違いが出たのではないか。
もう一つ、やはり教育には格差がある事が実証された。年収の少ない親を持つ子供が通う学校と、年収の多い親を持つ子供が通う学校に成績の差が出たようだ。パーセンテージで言えば約10〜20%くらい正答率に差が出たらしい。国の言う"競争に乗じた学力の底上げ"、これは狙い通りに事が進むのだろうかと疑問を持ってしまう。お金というものが武器になる教育の現状を考えると、それは底上げではなく格差の広がりを示唆するのではないかと思う。上流は上流で競争の激化、下流は為す術無し、こんな状況が頭に浮かぶのは私だけだろうか。
このテストに国がかけた費用は70億円。今後、この大金に見合う教育の進歩というものは見えてくるのだろうか。
学ぶ事に関しては私も子供達に負けていられない。今日は幕末の時代に生きた『山田方谷』という先人に学んでみた。
この人は幕末の備中松山藩の家老を務めた人で、十万両あった藩の負債を返済し、そのうえ十万両の貯蓄を作ったという私にとって見習いたい人である。この人の残した言葉で重要なものを3つ挙げてみる。

「善く天下の事を制する者は、事の外に立って事の内に屈せず」
「義を明らかにして、利を計らず」
「至誠惻怛」

一つ目は、大局を見極め部分最適よりも全体最適でやろうという意味。一つの事にとらわれず、物事を大きく見る力をつけないと成功には結びつかない事を再認識した。私はギャンブルにしか目が行かず失敗をしたが、ギャンブルは最終的に胴元が必ず勝つという大きな見方をしていれば今に至らなかった。何か注目したものに対し、事の外に立ってそれを見直して大きな流れを知る事が大切なのだ。
二つ目は、利益ばかりを追求してはいけないという意味。まさにその通りだと思う。比内鶏でまた食の不正が発覚したが、これも利益に目が行った結果。ギャンブルでの一攫千金という過去の私の目論みも例外ではない。やはり正しい理念をもって生きる事を前提にしなければ成功は付いて来ず、失敗が行く末に待ち受けているのだと思った。
三つ目は、真心と悼み悲しむ心を持ちなさいという意味。人に優しくなれる事で、人生そのものが豊で満ち足りたものになるという考えだ。今、大切にしなければならないのはこれだと思う。競争・格差…人より上に立つことで地位が決まってしまう世の中だ。その上っ面だけを見て人を蹴落とす事を考えていては本当の成功なんてありえない、世の中の本質である"共存"を見ながら生きていく事が結果的に成功に繋がるのだと思う。
これが今日、私が自分自身にした教育内容だ。

話は戻るが、今の教育体制にこの3つの言葉の大切さを教える事ができるのだろうか。闇雲に有名私立や塾に通わせている事は物事を大きく見ていると言えるだろうか、自分の親としての名声や子供の評判を学歴だけに求めるのは正しい理念"義"と言えるのか、そのような環境で育つ子供は社会的に上流になれたとしても"真心"や"悼み悲しむ心"を持てるのだろうか。
どうせ70億使うなら、山田方谷のような先人の知恵や、世の中の本質を盛り込んだ教科書を作ればよかったのに…。こういう事が「善く天下の事を制する者は、事の外に立って事の内に屈せず」なのかなと思う。
これから私は借金返済というお金の絡む生活を続けていく訳だが、正しい理念を持ち"利"に惑わされず、そして真心と悼み悲しむという"人にやさしく"という考えを忘れずに頑張っていきたい。
十万両を返済し十万両を貯蓄した名士に学んだ事は大きかった。

只今の借金5892000円 総返済額108000円 
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