弁当論

福田康夫内閣が発足して1ヶ月以上経った。『背水の陣内閣』と自ら命名し強い決意を語っていたが、阿部内閣からの再任・横滑りが17人中15人という事から『阿部康夫内閣』だとか、「全てのおかずが揃ってはいるが一品一品に個性が無い」という意味で幕の内弁当に例えられた『幕の内内閣』という皮肉どおり、安定度を重視した保守的な政治となっているように見える。それに対立する民主小沢さんは、今も問題となっているように思った事を行動に移し見える形で良くも悪くも何かしら結果を出している。福田内閣保守主義なら民主小沢さんは革新主義と言える。私の借金に行き詰っている状況と同様に、日本の政治は守るべきものが少なく前進あるのみのように思えてしまう事から、行動力のある、且つ計算高さが武器の小沢党首のような政治家の動きが頼もしく見えてしまう今日この頃だ。
福田内閣の持ち味である平凡・無難、これはこれで国民の安心感と日本の安定を促すものと考えれば良い事なのかもしれないが、『幕の内内閣』と例えられる様は少し気にかかる。メインになるおかずが是非ほしいところだ。日本の中枢と言える内閣が『幕の内弁当』であるなら、これからの日本もそう変わっていくという事になるのだろうか。一品一品に個性は無いが総合力ではトップクラス、そんなイメージを『幕の内弁当』に抱いてしまうのだが、今問題としてあるのは第一次産業を中心にする地方のあり方。その地方もそれぞれ強くして国の総合力を上げると言うのなら福田内閣の個性の無いカラーも見るべき所はあるのかもしれないが、無難というカラーも持ち合わせている事でそこまでの改革に手を付けそうに無い。父親の福田赳夫元総理大臣も自らを自嘲して『掃除大臣』と謳い、実務や外交問題の解決を主な仕事にしていた事も、長男である現首相に流れている血を考えればこれからの政治活動はだいたい想像できるというものだ。
福田赳夫元総理大臣と言えば、田中角栄元総理大臣との「角福戦争」というものがあったと本で読んだ事がある。福田さんが日本中枢の『掃除大臣』なのに対して、田中さんは地方の強化に力を入れた政治家だった。都市と地方の繋がりの為の新幹線誘致、道路法の設立を始めとする「日本列島改造論」は、その頃を知らない私であっても素晴らしく感じるものである。
そんな田中角栄元総理大臣の弟子と言えば民主小沢さんが有名だが、一番かわいがられていたという話もあり、田中さんの意思をそのまま受継いでいるように思える。福田首相と民主小沢党首の対立、歴史は繰り返すと言うがまさにその通りだと思う。私は地方在住という事もあるし、借金の為に前進あるのみの現状という事で、小沢さんの考えに同調したくなる。
福田内閣保守主義を前に打ち出すなら、その【保守】という言葉の意義に値する働きをしなければならない。増え続ける日本の借金に、保守だ保守だと何もしないで税金値上げでカバーしたり、国債という一時凌ぎでやり過ごすいつものパターンだけは勘弁してもらいたいものだ。それは私が多重債務者になった経緯と何ら変わりのない事、そんな繰り返す歴史を保守とは言わないのだ。
【働】という漢字は「人がよく動く」という成り立ちでできている文字だ。政治家は国の運営者として働いている人達。その報酬が税金からとなると、なおさら良く動く人でいなければならないと私は思う。机の前で立ったり座ったり言い訳したり…そんな自分の席の保守なら国民にとっていい迷惑だ。


さて・・・、これが借金返済に関するブログだという事を忘れるところだった。
このような私の考える政治背景から学ぶべき所、それは【働】という文字の成り立ちと【保守】の意義にある。保守とは歴史、文化など良い物を守り保つ事を表す言葉であり、無難・個性の無さで物事が不変な様を表すものではない。私はよく「自分を変える」という言葉を発するが、これは【働】と【保守】両者の成立の上で行なわれるべき改革だと思っている。"良い部分の自分らしさ"の保守と、"悪い部分の自分らしさ"に改善を働きかけて利益をもたらすという考え方だ。おそらく、どちらが欠けても改革はなされないものだと思う。
借金を重ねていた頃の私に【保守】という考えは皆無であり、【働】だけが存在していた。その【働】も、【保守】が無かった事で"良い部分の自分らしさ"が失われ、"悪い部分の自分らしさ"だけを大きくする悪循環。昔作られた【働】という文字の成り立ち…それは人がただ動くだけではなく、生きる為・共存する為に動く事だったはずだ。過去の私に成長なんて見込めなかったのは当然であり、成長はおろか状態の維持さえできなかった今の私の状況は必然だったのだと思う。


話を戻して21世紀角福戦争と言われる今の政治。先ほどまで福田内閣を批判していて恐縮なのだが、あらためてどちらにも良さがあり必要なものだと考えたい。立場的には自民福田さんの方が上ではあるが、民主の勢いを考えると同じ目線で対立している構図として見ることが出来る。もしかしたら、このような【保守】vs【働】という構図こそが真の改革を進める条件なのではないかと今後に期待してみたい。
個性が無くとも和食の良い所を受継いでいる総合力が目を惹く『幕の内弁当』、個性を前面に押し出し食欲へ直に働きかける『トンカツ弁当』、それぞれ好みが分かれる両極端と言っていい両者。買い手の意見が分かれるのは当たり前なのだ。しかし、この両者を支持する考えがぶつかってこそ弁当に対する意識というものが広がっていき、弁当も買い手もさらなる改革を遂げていくもの。そして、業界全体も活性化されていくものと考えられないだろうか。

只今の借金5882000円 総返済額118000円 
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