真似

うぃ〜


近頃は動画サイトの充実が著しく、テレビで見るお気に入りの芸人のパフォーマンスを見ようと思えばいつでも見られるような便利さがあり、一般投稿の動画も面白いつまらないは別として、多くの作品を閲覧できるようになった。
一ヶ月くらい前だったか、初めて小島よしおを見た時は度肝を抜かれ、妻が寝静まった深夜にPCで動画を見ては一人で声を殺して爆笑していたものだ。彼のおもしろさは何かと聞かれれば返答に困るのだが、最近の頭を使って馬鹿を演じる芸人とは違い、頭を一切使っていないようなリアルな馬鹿な芸・・・つまり、今の時代に敬遠されがちな芸が逆に面白いという芸風が世間の評価を得たのかもしれない。
早稲田大卒業と意外な面を見せるインテリ芸人小島よしお。しかし演じる芸は、"インテリ(知識人)"の対比語である"大衆"を通り越した"卑俗"なもの。この両極端なキャラを仕事と実生活とに使い分ける彼もまた、今の時代に真価を発揮する"スペシャリスト"の一人なのかもしれない。
そんな小島よしおの芸を真似する一般人の投稿動画も多く存在する。小さな子供が真似しているのは可愛く思うが、いい大人がお世辞にも似てると言えない真似をしているのを見ると心が痛くなる。正直言って、"小島よしお"で検索して出てくるどのモノマネ動画よりも、私の方が断然上手い自信がある。
でもそんなのかんけぇねぇっ!!という事で、このブログの趣旨とは違うモノマネ自慢はやめてそろそろ本題に入ろう。
今日は【真似】する事について。
何かに要領の良い人というのは真似が上手い人が多い。例えば仕事の話をしてみる。上司に常にくっついている人はその上司の真似をして仕事の基本的な要領というものを掴んでいくが、同じ上司の下にいる人でも少し距離を置いている人というのは、なかなか進歩が見られないものだ。これは何かの本で読んだわけでもなく、私が10年勤務した職場で実際に見てきた事実だ。
私は半強制的ではあったが、上司のアシスタントとして常に叱られながら一緒に行動を共にしてきた。何か仕事を始めれば自分の仕事をしながら横目で観察し、気分を損ね突き放された時は喰らいついてでも離れる事無く、面白くないギャグでも一緒に笑っていた。職に付いたばかりの時は仕事の何を知っていた訳でもなく、もともと我が強いほうでも無かったのでそうするしかなかったのだが、見て聞いて真似する事により、次第に私の仕事は上司と同じ段取りや考え方となっていった。そして認められるようになっていった。
一方、上司と距離を置いていた人は、スキルや知識はあるが要領が悪かった。私と一緒に叱られる事もあったが、その人はまず真似をしなかった。スキルや知識に過剰な自信を持ち、真似という人から学ぶ事を疎かにしたツケが要領の悪さや仕事の質の悪さとして現れていた。
スキルや知識というのはある程度なら参考書で習得できるものだ。しかし要領というのは行動に移さないとわからない事がある。ビジネス書を読み、ふんふんなるほどと頭の中で理解できたとする。その内容を真似て行動に移す人と、わかった気になってそのままの人、どちらが本当に習得できるかというのは火を見るより明らかなはずだ。行動に移すという事は頭の中に描いた理想を現実に変える第一歩であり、その理想と現実のギャップを問題点として克服していく為に大切な事なのだ。
真似というのは、何事においてもその分野を極める上で、やるかやらないかで大きな差が出るものだ。一見、自分らしさの否定であり、上司以上の人間になるという高い目標においては心の中にわだかまりが生じる事なのだが、自分の最低限のレベルアップ無しに自分らしさという個性は形成されず、上司と同等にもなれない者がそれを超える事なんてありえないのだ。自分より優れている技術・自分とは違う考え方、そのような自分に無い物に謙遜し謙虚な姿勢で学ぶ気持ち、それが真似する事の大切さなのだと思う。それは自分らしさを失う事ではなく、より強固な自分らしさを得る術だと考える。

私は今、真似する事でレベルアップを図っている最中だ。家計簿をつけてお金を管理している人を見てなるほどと思い行動に移し、メモの大切さを説く話を聞いてはメモを取るようになり、周りを掃除する事で自分も綺麗になれると聞けば掃除を心掛ける・・・全て頭で理解ができた事だが、実際に動いてみるとなかなかできないものだという事がわかった。
完全に真似できないという事・・・それは自分のできない事が明らかになったという事だ。その問題点を知るという事が、自分をレベルアップさせる最初の一歩なのである。
うぃ〜 


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