仮説検証のバランスに見る要領

一昨日の『真似』という記事で私は【要領】の話をしたが、今日は要領について違った視点から見た考え方を書いてみようと思う。
普段から何気なく使う【要領】という言葉、これは正確には"物事の大事な点"を表すものだ。上手く手を抜いたり人に取り入ったりする人を"要領が良い"と言うが、これは大事な点をピンポイントで理解できているからこそできる無駄を省いた行動だという事でそう言われるのだ。
【要領】とは、目標を目指すにあたっての一番の近道を示し、困難に陥らない為の危険信号の役目をする道路標識だと考えればわかりやすいかもしれない。この近道を示す標識を『飛躍の要領』、危険を知らせる標識を『回避の要領』と名付けて話を進めていく。

『飛躍の要領』とは、現在ある状況から飛躍的に前進する為に必要とする大事な点の事だ。常に先を見て目標への最短ルートを無駄なく走る為の標識。成果を出す為にプロセスを軽視してでも突き進む"豪快さ"が特徴である。
一方の『回避の要領』とは、現在ある状況から後退しない為の標識だ。目標へ向かってどんなに軽快に最短ルートを走っていても、事故を起こしてしまっては元も子もない。そんなトラブルを事前に予測し回避していく、またそのようなトラブル対策の準備という"慎重さ"が特徴である。
この性質の異なる二つの要領は、どちらか片方が欠けていても真の要領とは言えない。『飛躍の要領』だけでは豪快さが際立ってしまい、周りの見えていない自分中心の世界だと言え、"知性"と言うよりも"ずる賢さ"・"感性"と言うよりも"極端な思い込み"として捉えられてしまう事となる。また、『回避の要領』だけでは"周到"と言うよりも"神経質"と言え、回避の為に整えた態勢の為に身動きがとり難くなる可能性が高く、"要領"のつもりがかえって"無駄"となってしまう。要は、二つ揃わないと目指す目標の"本質"からずれてしまうのだ。
この二つの要領を持ち合わせ、真の要領としてレベルアップを目指すにはどうしたらいいか。それは目標へ続く二つ先の立場や通過点に立ったつもりで"今"を客観的に見ればいい。下から上を見上げるよりも、上から下を見下ろしたほうがいろいろ見えるものなのだ。
例えば私の場合。今は格差社会という事で貧富の差が激しい世の中となっているが、私は借金もあり収入も乏しくどう見ても下流と格付けされる立場にある。下流中流・上流・超上流という格で見れば、私の二つ上の立場とは上流となる。となれば、私は上流の目線から自分自身を見て、今やるべき事という大事な点を探ればいいという事になる。下流中流の目線から自分自身を見つめる事も大事だが、それは『飛躍の要領』に欠けてしまうし、最終目標である超上流の目線から見てしまうと進むスピードを上げなければならなくなり『回避の要領』に欠けてしまう。
この進むスピードである"仮説(将来の姿として仮に立てる自分)"と、その"仮説"を"定説(仮に立てた自分の現実)"にする為に行なう"検証(今やるべき事の実行)"のバランスが一番良いという事が、二つ上の立場と考える理由だ。
要領良く自分を成功へと進められる人というのは、目標へと我武者羅に進む中にもしっかりとした"今"の自分を確かめるという、【仮説検証】ができる人なのだと私は思う。


今、私は上流と言われる成功者の方々の考え方を勉強し、自分の想定内にある将来の姿という"仮説"を立てている。そして少しずつではあるが、その上流の立場から軟弱な自分自身を見て、今必要だと思われるやるべき事を探し検証している最中だ。周りから見るとこれが果たして要領の良い生き方と見られるかどうかはわからないが、『飛躍の要領』と『回避の要領』のバランスを考えながら、無事故無違反で確実に頑張っていこうと思う。

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