瞬間の時間(2)

昨日は私の時間不足の要因として、"瞬間の時間"を捨てている事が一番大きいのではないかという事を書いた。"瞬間の時間"と言っても、今流れている時間が"瞬間"の積み重ねならば、落ち着きの無い私が短い間隔で何度も捨てている"瞬間"とは"瞬間"ではなくなるのではないか・・・と。
そして、このような"瞬間の時間"のロスを考えると共に、作業時間の短縮による効率化も大切なのではないかという事を、合理化を追求するトヨタの社風を例に考えることにした。
その作業時間の短縮による効率化を考える上で、面白い学説があるので紹介してみる。

これは物体の運動に関するものである。矢が飛んでいる様子を考えよう。ある瞬間には、矢はある場所に位置している。僅かな時間だけに区切って見れば、矢はやはり少ししか移動しない。この時間をどんどん短くすれば、矢は動くだけの時間がないから、その瞬間だけは同じ場所に留まっているであろう。次の瞬間にも、同じ理由でやはりまた同じ場所に留まっているはずである。こうして矢は、どの瞬間にも同じ場所から動くことはできず、ずっと同じ場所に留まらなくてはならない。従って、飛んでいる矢は止まっている。

これはゼノンのパラドックスの一つである『飛んでいる矢は止まっている』という説だ。流れる時間が"瞬間"の集まりならば、瞬間的に見る矢は飛んでいるのではなく止まっているのだから、飛んでいる矢は止まっているという結論に辿り着く話だ。
これを「時間の圧縮は無限だ」と考えるのならば、私の作業時間も圧縮できるはずだと考える。1時間でできる事を一気に圧縮して5分でやるのは無理だとは思うが、59分でならできるのではないか。いや、58分でもできそうだ、いや、57分でもできるはずだ・・・と徐々に圧縮していくと効率は上がった事になり、"瞬間の時間"のロスも同時に無くなっていくのではないか。
ゼノンのパラドックスのように無限性を考えると、「私は止まっていていつまでも借金を返す事はできない」という結論になってしまうのだろうが、ある程度の自分に対する限度を設ける事によってそれは大きな進歩となるはずだ。600万の借金を一気に返そうと思ってしまえば、それは"無理"という不可能な方向への無限を感じ、本当に私は止まる事になると思うが、仮に100円まで借金を圧縮してしまえば私はすぐに何らかの行動をとるだろう。その100円を返す為に動く事を"瞬間"と考え、流れる時間が"瞬間の積み重ね"と考えられるならば、私は借金を完済できるという結論になる。


今回は借金返済に関する作業や睡眠の時間不足が元で"瞬間の時間"について考える事となった。いろいろ話を難しく考えたが、要は私に必要なのは集中力であり、継続力なのだと思う。自分自身の集中できる時間を見極め、それに適した目標を立てる事が必要なのだ。そして、その積み重ね(継続)によって集中力の訓練をしていかなければならない。
時間という分野での自分制御は、過大な目標を立てる事で進歩するのではなく小さな目標の繰り返しによって、失われるはずの"瞬間の時間"を減少させる事にあるのだと思う。

今、妻が夜食を作っている。今夜はキムチ鍋だ。食欲をそそる美味しそうな匂いに私は現在そわそわし始めている。"瞬間の時間"の大切さを書いている時くらいは集中して書こうと目標を立てたが、私にはまだこの目標が大きかったようだ・・・。

只今の借金5882000円 総返済額118000円 
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