富んだ貧乏人

jmmjf5242007-12-01


今、ニュースは守屋元事務次官逮捕の話題が多い。給与・退職金と私からすれば夢のような額なのにも関わらず、欲深い一面を隠しきれない人間の悲しい性なのか法律を犯してしまったようだ。「税金を無駄に使うな」「これだから政治家は・・・」、なんて怒りに任せた執拗な批判を私も世間に混じってしたいところだが、法律を犯すまではいかないまでも同じように"お金"で失敗している私は少し同情してしまうところがある。
私の場合はギャンブルに一攫千金の夢・・・というか欲を持ち、その尽きる事のない欲望が消費者金融へと走るきっかけとなった。千円が二千円に増えることで満足していたものが満足でなくなり、更には一万円が二万円に増えることが満足でなくなり、思い返してみると最終的には一ヶ月の給料以上のお金を私は夢の世界につぎ込んでいた。
守屋元事務次官と私は尽きる事の無いお金への欲望という点で酷似しているのだが、そこを上手く制御する為の答えがこの言葉の中にある。

吾、唯足ることを知る(われ、ただたることをしる)

京都は龍安寺にある茶席蔵六庵の"つくばい"に、「口」を中心にして書かれた4つの漢字が示す言葉の意味だ。(参考HP→http://kyoto.jr-central.co.jp/kyoto.nsf/pltr/pl11521120031129)
"足る"とはお金・物への欲の限度を最低限の必要性にみる"足りる"の意。【満足ということを知らなければもっともっとと欲しがり、富んでいても気持ちは貧しい】という『足るを知らざれば、富んでも貧し』の意味も含む。この言葉は確か学生時代に知ったもので、最近の企業や政治家の汚職事件がきかっけで思い出した言葉だ。人の悪さを見て批判し思い出した言葉だが、よくよく考えてみると自分にも当てはまる言葉だった。自分を制御するにはまず自分を知る事が大切だと思った。


『足るを知らざれば、富んでも貧し』・・・今の私はこの逆の状態にあるのかもしれない。
使えるお金に余裕が無いから自ずと最低水準の満足を知り、痛い目に遭っているだけにそれ以上のお金に対する欲も薄れて、九死に一生を得た事から普通に生活できる喜びを知り、貧しくても気持ちだけは富んでいるつもりだ。
これからも自分の"足る"を忘れず、経済的に富むことはなくても気持ちだけは常に豊でいられるように心掛けていこうと思う。

只今の借金5868000円 総返済額132000円 
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