欲求ピラミッドに学ぶ【2】

昨日はマズローの【欲求ピラミッド】の説明と、大きく見たそれについての私の意見を書いてみた。ギャンブルでの借金により身を滅ぼした私にとって人間の"欲"に関する勉強は必須であり、糧となる。ただ、頭に知識を詰め込んだだけでは武器を手にして使い方を知らないという単なる"知識武装"であり、使う道を誤る事になりかねない。よって、今日は私の借金を【欲求ピラミッド】を使って論理的に省みる事にする。


まず、私が借金を積み重ねた当時の段階を考えてみた。消費者金融に走るというリスクを背負った行動は、明らかに"長い目で見た将来の安定"を無視した『安全の欲求』を考えないものであった。遊びたいから遊ぶ、食べたいから食べる、そんな本能に任せた理性の無い生活はピラミッドの底辺である『生理的欲求』の段階にいた事を意味している。おそらく、消費者金融に"遊び"や"娯楽"の為に走った人は皆同じ段階にいると思われる。
この『生理的欲求』段階は、昨日も書いたとおり犯罪者の温床ともとれる層となる。食欲・性欲・群集欲・攻撃欲・逃避欲の五項目が生理的欲求を形成している事を考えると、自分本位にこの5項目の欲求を満たそうとする行動は周囲との協調性にどうしても欠けてしまう。次段階の『安全の欲求』層に進めていれば、それなりの理性も伴い自分を制御できるはずなのだ。
こう考えると私は犯罪者予備軍であったと考えられ、正直に言えばその節はあった。少し衝撃的な告白だと思うが、この『生理的欲求』はどうしても今の時代は金銭に頼らなければ満たされる事はなく、言い方を変えれば金銭でどうにでもなると言える。そこで『安全』・『愛』・『承認』という次の欲求段階に進めない人間が、「身の危険や周囲への影響を考える余裕もなく行動に出てしまう」と考えると、犯罪が起こるのも当然と言えば当然の理論なのかもしれない。

欲求を満たす事で次の段階へと進む【欲求ピラミッド】だが、その"満たされ方"によって空虚にも現実にもなると私は考える。【1】で"架空"という言葉で書いたのがそれだ。
『吾、唯足るを知る(2007-12-01 - 自分制御〜借金完済への光〜)』という言葉の意味がポイントとなり、謙虚な姿勢で真の意味で【満足】しなければ次へは進めない。"満たされる・足りる"という言葉で成る【満足】であるように、"足る"事を知らなければ欲はどこまでも深く、一向に次へと進めないのだ。故に、【欲求ピラミッド】は人間性レベルと同調するもので、最終的な頂点に『自己超越』があるのだと思う。"空虚"・"架空"というのは満足したつもりで次へと進むことでできてしまう"空白"であり、人間性レベルが伴っていない事を意味する。
私の過去は、この"空白"が大きかった。最低限に食べていける事、最低限に身を守られる社会があること・親を始めとする家族や周囲の方々に愛されている事・・・全てにおいて当たり前のように考え、満足しているつもりで『自己実現の欲求』を見ていたのだと思う。もちろん、空白の大きかった私は『自己超越』に達するはずも無く、人間性レベルも低いままだった。今の借金生活は当然だったと省みることができる。




優秀な人ほどこの欲求の段階を駆け上がるのは早いが、自己実現を果たし自己超越の域に達する人はきわめて少ない。私を含め、数多くの人が階段を踏み外し空白を作っている状態が今の世の中ではないのだろうか。それはその人にとって当たり前だと思っていたことが当たり前でなくなる事を意味するもので、私の場合はそれが借金として現れたのだと思う。
立ち直りを賭けている今の私は、【満足】の意味を知り、一つ一つにありがたみを感じる事が目指す人間性や成功への近道であるという事を踏まえなければならない。


【"自分制御"とは欲求を抑えるのではなく、満足の意味とその"程度"をわきまえる事】
こんな事を【欲求ピラミッド】に学んだのだった。

本日の返済額5000円(小口消費者金融)5000円(貸主様) 只今の借金5858000円 総返済額142000円 
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