生き甲斐

私は今、借金返済生活の中で普通の人より多くの"苦"を経験している。今まで人より多くの"楽"を選択してきた結果である。
過去の私は"楽"という分野に"生きている"という自分の存在する意味を据えてきた。「人生楽ありゃ苦があるさ」の文句の通り、"楽"があって、その代償に"苦"があるという考えだ。しかし実際は全く逆であり、今では"苦"があって、その報酬として"楽"があるのだと考えるようになってきた。人生の大半を占める"苦"・・・今日はそこに焦点を当てて書いてみようと思う。

"苦"についてよく考えてみると、それは私の成長を促す素であり、人間として当たり前のものだと借金生活を通して理解できるようになってきた。人間は"苦"があって初めて成長するもので、生きているという存在を確認できるのだと思う。"生き甲斐"という言葉は"楽"の分野を想定して使われる事が多いが、それは今の時代を風靡する偏った価値観の為したものであり、本質としては、"生き甲斐"という言葉が持つ『生きるに値するもの・はりあい』という意味は"苦"の中にあるのだと思う。
このような考えをあらわした仏教用語に【四苦八苦】という言葉がある。

四苦とは"生・老・病・死"の逃れる事ができない苦しみ
八苦とは"生・老・病・死"の四苦に、"愛別離苦"・"怨憎会苦"・"求不得苦"・"五陰盛苦"の四苦を加えたもの
"愛別離苦"とは愛する人との別れの苦、"怨憎会苦"とは嫌なものと付き合わなければならない苦、"求不得苦"とは欲しいものが手に入らない苦、"五陰盛苦"とは心身バラバラで生きなければならない苦。

この言葉を"生きる"本質と見ると、"楽"ばかりを選択して生きる事は不可能と考えられ、"苦"からは逃げ切れないと考えられる。『生きていること事態が苦しい事』であり、『苦しいと思うのは生きている証拠』なのだ。


私は今の"苦"の連続である生活を「苦しい」と思う事はあっても、"楽"が無いからといって「生きている気がしない」と思った事は無い。
自由時間を削って借金返済の為の作業をし、節約をし、自分の欲求を制御する・・・一見、何の得も無いような苦しいだけの生活だと思うかもしれないが、私はその中で自分の成長と借金返済の前進に喜びを得ている。今感じている"苦"によって、自分やそこに関わる何かが前に進んでいる・・・これこそが"生きている"なのではないだろうか。

私の人生は借金という"苦"によって止まったのではなく、大きく前に進み出したのだと思うようにしている。このように"苦"を前向きに楽しむ事が、真の意味の"生き甲斐"なのだと思う。

只今の借金5858000円 総返済額142000円 
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