時には若い女性のように

最近では企業のエコに関する取り組みや商品開発のニュースが多く目に付くようになってきた。自己の利という狭い視野しか持てずに不祥事を報道される企業がある一方で、真面目に地球規模の大きな視野で共存を図ろうとする企業がある・・・これもまた"格差"同様に、今の時代の特徴である"二極化"現象の一つなのだろう。
一昨日の日本経済新聞に自動車企業の記事が載っていた。それは各自動車企業が環境問題の一つである排気ガス削減を巡って動き出しているというニュースだった。
『次世代環境車』と謳われた未来の車は、燃料を水素(二酸化炭素ゼロ)と電気(二酸化炭素はガソリン車の25%)を使用した地球に優しいもので、環境問題に関心が高い欧州では日本より3年早い12年に規制が厳しくなることから、日本の自動車企業が早々と動き出したという記事内容であった。


メディアが、企業が環境問題を取り上げ、消費者である私達の意識を高めていく。そして知識を持った消費者が、環境問題に取り組んでいる企業の製品を買うようになる・・・いろいろな雑誌が「環境問題に取り組む企業が生き残れる」と豪語している理由がなんとなくわかってきた。


この状況は何も自動車企業だけによるものではなく、若年層を対象にしたファッション業界でも影響がある。マーク・ジェイコブスを始めとする有名ブランドからエコバッグが発売され人気を博し、今や街中はシンプルなブランドエコバッグを持つ若い女性が溢れているという話。少し前に、ヤフーオークションで"帆布"という素材の鞄(バッグ)がキーワード上位を占めていたのだが、興味本位で閲覧した私は正直その製品を見て何が良いのかわからなかった。よくよく調べてみるとそれも有名ブランドエコバッグだったようだ。
このような明るい話題のある一方で、消費者としては悪いイメージを抱かざるを得ないニュースも出てきている。食料品の値上げがそれで、小麦、サトウキビ、とうもろこしを燃料とする地球に優しいバイオエタノールの開発と普及が原因だ。油を作る食料がエネルギーとされる事で油製品全般の原材料費が高くなり、オレンジやグレープフルーツなどを作っていた農家が需要によって上記バイオエタノール原料を作る農家へと変わり、それぞれが大きく値上がりしてきている。最近では、キッコーマンの醤油(大豆)、森永乳業の乳製品(油、砂糖)などの値上げが発表された。


これらのニュースから私が感じる事は、結局『自分の為』は自分を苦しめるという事。"物・お金"に価値を見出し、自分の為に熱心になるのは私もそうだったので良くわかるが、長い目で、大きい視野で考える事を根底に置かなければそれは悪い形で自分に返ってくるのだと思う。人間は"共存"が第一のテーマであり、その義務を果たす中で自分の楽しみを見つけなければならないのだ。


私の借金はこの環境問題における循環によく似ているものがある。
自分の為にと狭い視野で物事を考え多重債務という不祥事を起こし、時代のニーズから掛け離れた人間へと落ち、そしてその代償は積み重なった分だけ重くのしかかり、対応に追われる毎日を過ごすはめになった。そしてその落ち度を償う中で、絶対的な危機感から長い目と大きい視野で物事を見なければいけないことに気付き、初めて生きる事の本質を発見した。
本質を発見した以上、大きく見れば地球に対する私達人間や、小さく見れば借金に対する私自身が、自分を二の次に考えて"世の為・人の為"に取り組んでいかなければいけないと思う。
食料品の値上がり・自動車の買い替え・エコによる節約・・・確かにパーっと派手に楽しく生きたい人には辛い事だと思うし、簡単には目に見えてこない結果をじっと待つことになる。ただ、どうせなら悪い事が循環によって返ってきている今を後ろ向きに考えるのではなく、今良い事をして将来は自分に返ってくることに希望持つ事が、これからを楽しんで生きていくコツなのではないだろうか。
ブランドエコバッグを堂々と持ち歩く若い女性のように、自らが時代を作っていく楽しさを見つけるという事は、たとえ生活が苦しいとしても実に充実した楽しい生き方だと思う。

只今の借金5858000円 総返済額142000円 
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