レトロブームに見る今年のテーマ〜ミーハーだった自分〜

年が変わり平成も20年目に突入したが、巷では"レトロ"を好む傾向が強いらしい。映画『ALWAYS続・三丁目の夕日』・『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』といった最近の話題作をはじめ、"平成"に上映された"昭和以前"をテーマにした作品は、"現在や未来"をテーマにした作品よりもヒット作が多いような気がする。そして新幹線の近未来を想像してしまうようなスマートなデザインよりも、ゴツゴツと角ばった車体の機関車など、昭和のドラマや映画にはかかせない古いタイプの鉄道車両のほうが人気があるというのも面白い。実際、去年オープンした埼玉県の鉄道博物館は大盛況との事。
普段の生活に直結する新しい技術や商品が次々と開発されている現代において、不便でもかっこ悪くても振り返ることで発見する「見えなかった新しさ・良い所」は、感情の面で現代の「見える新しさ・良い所」を凌ぐという事なのだろうか。

私も昭和生まれという事で、その頃に影響を受けたものへの思い入れは強いほうだ。マーケティングだITだビジネスだ…カタカナと英語に支配されつつある現代の生活の中、私は漢字に安心感を覚えてしまう。また、何でも便利に・合理的に・効率的にという隙を見せないよう機械化されていく生活の中、不恰好・不便・非効率と感じられても、人間味を感じる手作り製品や昔風の生活に憧れを抱いてしまう。
時代の複雑さと流れる速さについていかなければバカを見るような世の中であり、それがなかなか容易ではない事から、普段の"生きる為"が義務と感じられてきている気がする。そんな世の中に疲れ、古き良き時代は一層美化され、現代の私達に響くのだろう。


そのような時代背景にあっても、これからも美化されそうにないのは私の借金。新しいもの・新しいお金の使い方と、「モノ・カネ」にミーハーになると時代に関係なく痛い目に遭うのが世の常のようだ。
『ミーハー』とは昭和に多かった女性の名前"みよちゃん・はなちゃん"の略で、若い女の子全般の好ましくない傾向を軽蔑視する時に使われた言葉だ。今では性別関係なく、"上辺重視で本質を見ようとしない単純さ"という意味で使われていると考えるが、まさに私は「モノ・カネ」の魔力に心奪われたミーハーだったと言える。「見える新しさ・良い所」というのは、逆を考えると「悪い所が見えていない・見ようとしていない」という事であり、自分に都合の良い先入観の先走りだ。良い所も悪い所も自分なりに理解し評価できるという事が大切なのだと思う。



冒頭にも書いたように時代は今"レトロ"ブームと言えるわけだが、これは経済の下降に伴う"慎重さ"が時代の風潮となり、本物志向を促している証なのだと思う。「古いものは劣るもの」・「新しいものほど優れている」、こんな根拠の無い理屈は、本物が見えている人にはもう通用しない。「見えていなかった新しさ・良い所」に現代人が心惹かれるのは必然だったのだ。




私は借金によって自分の「見えていなかった」部分が徐々に明らかになってきた。それは良い所も悪い所もあるが、悪い所のほうが圧倒的に多い。私は「モノ・カネ」以上に「自分」に対してミーハーだったんだなぁと思う。
よって、今年の私のテーマは【温故知新】。新天地を求めただただ過去を嘆き切り捨てていくのではなく、過去の事実を研究する事で、自分の「見えていなかった新しさ・良い所」を発見し、将来を切り開いていきたい。

本日の返済5000円(貸主様) 只今の借金5839000円 総返済額161000円 
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