借金返済を遊ぶ

世間は正月を迎え、連休と新しい年の始まりに昼夜を問わず人出が多い。残念ながら私はそんな時ほど稼ぎ時という事でまだまだ正月休みはもらえそうにないが、出勤・帰宅時に楽しそうな人々を見ながら自転車で走っていると、休みが無い不満を忘れ楽しい気分にさえなってくる。「正月だって言うのに」・・・こんな愚痴を言って下を向いて働く人が私の周りにいるが、どうせ働かなければならないならば上を向き、日本の正月気分を味方に働く事を楽しんだほうが利口というものだ。

私の勤めている会社の近くには旅行会社が何軒かあり、常に旅行パンフレットが外に展示されている。東京・京都・沖縄・パリ・グアム…でかでかと書かれている観光地を横目にため息交じりで私はいつも出勤しているのだが、そんな有名観光地に混じって『農業』の文字が目立つパンフレットがちらほら。興味本位で手に取り見てみると、外国の農家へ体験就職するといった企画の商品らしく、後々興味本位でそのような企画をインターネットで調べると、国内外問わず多くの同じような企画の多いことがわかった。
おそらくこれらの企画は一昔前では流行る事は無かっただろうが、"スローライフ"・"エコ"といった新しい価値観への転換により売れ始めているのだろう。何でも"便利に効率的に"が主流となっている高度経済成長を遂げた国らしい今の現代社会において、忘れられかけている"人として大切な心"の成長期に突入したという事なのだろうか。
"遊ぶ為"の観光ではなく、"勉強・働く事"を意識したツアーを『グリーンツーリズム』・『アグリツーリズム(都市と農村の交流)』・『エコツーリズム』と言うが、お金を出すからには"娯楽"という感覚で利用しているのだと思う。『働く事に楽しさを・遊びにも気品を』という"求める価値観の転換"がこれからの流行となり、"遊ぶ為に働く"のではなく、"働く・勉強するを遊ぶ"という事がこれからのテーマとなりつつあるのだと思う。

このように考えると、過去の私は時代遅れだったようだ。働く事を遊ぶ為と考え、遊びを軸に人生を組み立てていた。"世の為・人の為"を働く事として"自分の為"を遊びと考えるならば、上に書いたような時代の求める価値観を見誤り、見事に時代に取り残されたと言える。『エコツーリズム』が流行している時に、私は一人『エゴツーリズム』へ価値観を求め旅立っていたのだ。

私のこれからの課題は、借金完済と時代を先見する事。これは『エゴツーリズム』からの帰還であり、借金返済に楽しさを見つけるということだ。
"借金返済を楽しむ"・・・非常に難しい事だと思うが、これを苦しんで進めると私の価値観は昔と同じ「モノ・カネ」が一番という事になりかねない。
『借金返済に遊びを・遊びにも気品を』
今年はこの言葉を合言葉にがんばってみよう！

只今の借金5839000円　総返済額161000円　
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