便利にはもうこりた

インターネット普及から私達の生活は大分変わってきた。自分の考えをPCや携帯電話を持つ全ての人々へ発信できるブログの流行、個人間での売買の場を提供するオークション、旅行の手配、就職、勉強・・・あらゆる生活に必要なものがネットで解決できるといっても過言ではない。
私が最近重宝しているのはネットバンクと言われる店舗を持たない銀行だ。オークションの入出金管理を始め、銀行まで足を運ぶのが面倒に思う私にとって、PCや携帯電話で思いついた時に確認・手続きできるのが何ともありがたく感じる。本当に便利になったものだ。
世の中が便利になる一方、"便利"に慣れてしまい周りが見えなくなってきている人達が問題視されてきている。闇サイト、オークション詐欺、振り込め詐欺などがいい例だ。他人事のように言っているが私のケースも例外ではない。

進歩する便利さに便乗し自分の事しか見えなくなっている人がいる一方、そんな世の風潮に流される事なく、恵まれない人の為に無償の労働をする人達もいる。
フードバンクというものを皆さんはご存知だろうか。ネットバンクがお金を管理するものなのに対し、フードバンクは文字通り食料を管理するものだ。お金さえあればコンビニやスーパーで簡単に食料を調達できる現代にそのようなものが必要なのかと思うかもしれないが、実はこの銀行こそが今、最も必要とされ重要視されなければいけない。

お金・環境に恵まれない人の為に、"便利"に慣れてしまった現代人が必要としない食料を集め、寄付するのが仕事内容であるフードバンク。「日々の食事に困っている人が大勢いるのに、安全な食べ物が大量に捨てられている」という矛盾・・・気付いているのに見てみぬふりというのが私達ではないだろうか。
「自分さえ良ければいい」という気持ち、実際に思う事は少ないだろうが、生活に貢献している"便利"が利の追求に繋がり、それが当たり前になっているのが日本だ。去年頻発した食品企業による不祥事がそれを物語っている。米国では多数の団体が展開できている運動であるのに対し、日本では"無償"ということで無情にも人手が集まらないと言う。そして、主に企業の協力で行なわれるこの運動だが、数少ない日本の団体に寄付するのも意識が高い外資系がほとんどという始末・・・賞味期限改ざんなどで利を追求するくらいなら…なんて思うのは私だけではないはずだ。
何にしても向上心が"自己の利"へと向いてしまうのが大きく見る日本の傾向のようだ。これはもちろん私の中にも深く根付いているものである。そのような日本に、そして私自身が意識しなければならない言葉がある。
『忘己利他(もうこ りた)』・・・悪事を己にむかえ、好事を他に与え、己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり
言うのは簡単だが実際に自分(の利)を忘れるというのは難しいと思う。しかし、難しいからと言って避けては通れない未来への道だとも思う。
"便利"とは「目的を果たすのに都合が良い」という"利"の事だが、私のようにその目的をはき違えて悲惨な結果を招いては元も子もない。"自己の利"を目的とするのではなく、これからは"共栄共存"を目的に据え、この考えを周りに発信していかなければいけないと思う。



30分程度の審査を待っただけでお金を借りられる便利さに、目的・本質を見誤った私の人生は不便(ふびん)にも急降下だ。しかし、急降下した事がきっかけで世界観が広がり、このような事も考える事ができるようになった。

進歩する"便利"によって痛い目に遭った私だが、「便利にはもう懲りた」なんて言わずに目的を正しい方向に見据えて"便利"を活用できればと思う。

只今の借金5834000円 総返済額166000円 
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